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2015年06月11日

第551話「映画プチ感想〜『ドラゴンボールZ 復活のF』〜」



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公開からだいぶ経ちましたがぼちぼち感想書いていこうかな。
その関係で追記ではなく普通に書きます。


本作は2年前に公開された前作「神と神」の直接的な続編。
なのでまず前作を見ていないと話にはついていけないっすね。


本作は原作やアニメ版「Z」でその圧倒的強さから作中のキャラも読者(視聴者)をも震え上がらせたカリスマ的強敵・フリーザが復活!
聞いただけでもゾッとしますよね。
しかも前作同様鳥山明先生監修に留まらず、初の脚本挑戦!


前作は、原作では補完されなかった魔人ブウ戦終了後からウーブと悟空の邂逅までの間が描かれていて、結末には納得いかないものの新たなドラゴンボールを打ち出してくれたな、と見事満足した作品でした。
対する本作。
実は本編を見る前から前作ほどの満足は得られないだろうなっていう確信があったりしました。


何故ならば、前作の直属の続編……つまり、原作終了直前の時系列においてフリーザが今更復活したところで悟空やベジータとの実力差はあまりにも大きく開きすぎてしまっているからです。
ドラゴンボールは、いはいるパワーインフレのひどい作品の代表例としてよく挙げられることがあります。
フリーザは登場当初こそ絶望感が漂う最強の敵でしたが、原作でのその後の扱いは「フリーザなんて雑魚」と言わんばかりの物言いでした。
アニメ版のZで見ても、地獄でセルとともに情けない負け惜しみをいうフリーザ、なんてシーンがあったりしましたね。結果的にそのシーンが本作と見事矛盾しているわけですが、本作は原作準拠っぽいから問題ないでしょう
だからこそ、ゴールデンフリーザはその穴埋めとして盛大に期待していました結果的には首をかしげる要素に。
というのも、フリーザが四ヶ月修行して得られたのがあの姿という設定でして。
この修行のシーンは全く描かれることなくカットされるどころか、「天才の私は修行なんてしたことない〜」というフリーザらしいセリフを言っているにも関わらず、プライドを捨てて修行した結果がこれかよ……と落胆でした。


そして、フリーザと戦ってる時の悟空やベジータはもう遊んでる感覚で戦っているようにしか見えないんですよね。
前作のビルスの立場に彼らが立っているというのだろうか。舐めプという表現を見事適していると言わんばかりの立ち回り。
鳥山先生は、前作のパンフレットで「震災などがあった今の日本で暗い話を提供したくない」と仰っていました。それ自体はいい考えです。
だがしかし、Zの頃のドラゴンボールてそういう暗い話……もとい、絶望からの大逆転!!!というのが面白かったんですよ。
フリーザ戦なんて特に顕著じゃないですか。
1000年に一度の超戦士・超サイヤ人が覚醒してやっと勝てた相手なんですぞ!?
「前作の結末には納得いかなった」というのは前述したとおりだと思うんですが、それは破壊神なんていう大層な存在のビルスに逆転勝利する悟空!っていうZ時代の作風にならずストレート負けしてエンド、だったからなんです。
まぁ、ビルスは前作から初めて登場したキャラクターだからまだ許容範囲です。
フリーザに関しては、そんなZの時代を代表するキャラクターなわけで。
現在の鳥山先生の描きたい作風には全くと言っていいほど適していない敵キャラなんですよね。
これによってどうマイナスになってしまったかというと、フリーザの存在そのものが滑稽なものにしか見えないことに。
ハッキリ言うならば、「フリーザが今更復活しても悟空やベジータの相手にはなりませんでしたまる」ってことなんですよねぇ……。
宇宙の帝王フリーザの威厳なんてあったもんじゃあなかった。


映画の番宣などで謳われていた「衝撃の結末!」……これは胸糞悪いオチの間違いでしたね。
具体的には、フリーザは戦いには負けたが勝負には勝ったという展開なのですが。
彼は誰よりも悟空を倒すことに執念を燃やしていたはずなのに、断末魔にやったことがあまりにもチンケすぎて萎えたということに留まらず。
全知全能の超越した存在・ウイスの同情によってこのフリーザ最期のあがきもなかったことにされあっさり倒してはいおしまい。感動も何もあったもんじゃあありませんでした。
地球は守られたが悟空とベジータは負けた。前作とオチは同じどころかむしろズルを正当化するという部分で納得できませんでした。
確かに魔人ブウ戦でもラストはドラゴンボール頼りというズルをしていましたが、あれは悟空とブウで実力差があったからこそのハンデと考えればまだ釣合います。
フリーザに関しては、余裕で倒せた相手であるにも関わらずズルをしたから明らかに釣り合っていないんですよね。
それに、ビルスとウイスはフリーザに「この戦いの邪魔はしない」って一言忠告していたにも関わらず最後にはこうでしたから……もう、どうしたもんかと。


とダラダラ書いてきてお分かりだと思いますが、満足するどころか不満の方が大きく募る結果になってしまいましたね。

良かった点が全くなかったわけではありません。
主に挙げたいのは鳥山先生らしからぬ巧妙な伏線が多々貼られていたことと、パンフやインタビューでもスタッフが豪語するアクションシーンのかっこよさでしょうか。
フリーザ復活というのは微妙な切り出しではあるものの、本作の話自体は原作のようなツッコミどころ満載な所は少なく、むしろ序盤に言ってたセリフが後半で大きな伏線につながるという構成力の高さに私は驚きを隠せませんでした。
上で書いた衝撃の結末に関しても、中盤辺りで伏線を貼っていたし、ビルスとウイスと地球の関係性から考えると(ぶっちゃけありえないけど)そうするのも自然だよなぁと思わざるを得ない所も事実ありました。
ちなみに個人的に本作でツボだったシーンは、クリリンの携帯の着メロがウィーアーだったところですね。私だけでしょうかね?w
アクションに関しては、Zの頃になるとほとんど活躍が見られなかった天津飯や亀仙人、別漫画からのジャコまでふんだんに盛り込まれていたりと中々に見ごたえありました。
なんで天津飯や亀仙人?と思う方も多いでしょうが、これは単純にフリーザ軍とZ戦士との間のパワーバランスの問題でしょうね。
入場者特典のFの巻で鳥山先生は「悟天とトランクスを出さなかったのは、未来の可能性を潰したくなかったから。」と言及していますが、私は単純にゴテンクスがいればそれで終わりじゃん、っていうツッコミ回避のための処置だったのだと解釈しています。
というかフリーザが地球滅ぼせば未来もクソもねーんだしその理由は意味が分かりませんよ。


そんなこんなでまとめると。
原作者が何もかも監修したからって、必ずしも作品が面白くなるとは限らないってことを体を張って体現した作品でした。
……いや「BLEACH地獄篇」なんていう前例もあったりするんですけどね( ̄▽ ̄;)
でもドラゴンボールの見所のアクションの良さは確実にあったし、何より中尾隆聖の恐ろしい悪役演技をスクリーンで聞けただけでも私はそれなりに満足はできましたです。
手放しで褒めることは決して出来ませんが、ドラゴンボールって昔の作品だよねとは思わせない、大きなポテンシャルを見せつけてくれたという意味では私は嫌いではありませんよ。
これの前にやってた3号や春のカーニバルのひどさに比べれば、大したことはなかったといったところでしたね。



次回も映画感想の予定。
追記は「キャラクターしりとり」です。御三家草タイプ


追記
posted by なたる at 15:09| Comment(1) | TrackBack(0) | プチ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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